茨木のり子さん

 自分の感受性くらい

 

 ぱさぱさに乾いてゆく心を

 ひとのせいにはするな

 みずから水やりを怠っておいて

 

 ~中略~

 

 初心消えかかるのを

 暮しのせいにはするな

 そもそもが ひよわな志にすぎなかった

 

 駄目なことの一切を

 時代のせいにはするな

 わずかに光る尊厳の放棄

 

 自分の感受性くらい

 自分で守れ

 ばかものよ

 

私は詩を読むことを特に好きだとは思ったことはありません。おそらく、普通の生徒たち同様。

しかし、早稲田大学の過去問を授業で取り扱ったときに、衝撃をうけ、茨木のり子さんの詩集を買ってしまいました。

 

戦前・戦中・戦後を生きた、とても強い女性です。しかし、社会はまだ女性の社会的地位を認めていない時代でした。

 

「わたしが一番きれいだったとき」

 

という詩もあります。こちらなんか特に女性としての強さを感じます。

 

 

私の美しさは私が決める。男性に評価してもらうものではない。

 

 

このようなメッセージと熱い気持ちがこちらまで届いてきそうな詩です。

 

今は女性の社会進出が是とされている時代です。戦う女性は素晴らしい!

 

自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

 

この一行に心臓をつかまれる想いを抱いたのは、はたして私だけでしょうか。